1 運動を開始した背景

(1)運動開始当時の子どもたちの状況

  • いじめ、校内暴力、薬物乱用、ナイフ事件など子どもたちの非行や犯罪が増えている。どうしたらいいんだろう。
  • 不登校の子どもたちが増えたり、学級崩壊のような信じられないようなことがおきている。子どもたちが心配だ。
  • 子どもたちが社会のきまりやマナーを大切にしなくなったし、他人を思いやる心がなくなってきた気がする。
  • 最近は、自治会で運動会をすることもないし、近所の子どもたちの名前も分からない、子どもたちを地域で元気に育てるにはどうしたらいいんだろう。
  • 子どもたちがそれぞれ頑張っても、その結果が、みんな一緒、いいのかな。それぞれの子どものいいところを伸ばしていくのが大事ではないか。

 

将来の目標をはっきりと決めている(注)

  日本 米国 中国
中学生 17.5% 46.7% 32.6%
高校生 23.9% 44.7% 29.2%
  • 2002年度(平成14年度)から、小中学校で毎週、土曜日・日曜日が休みになります。
    この休みを子どもたちはどう活用していけばいいのだろう。

休日にしていること(中学生)(注)

  日本 米国 中国
寝ている 55.0% 45.1% 4.8%
TVゲーム 48.5% 57.9% 8.7%

家の手伝いをよくする(中学生)(注)

日本 米国 中国
55.0% 45.1% 4.8%

(注)出典「中学生・高校生の日常生活に関する調査報告書」(財団法人 日本青少年研究所 (2000年4月))

(2)青少年アンビシャス運動の提唱

このような状況を背景にして、子どもたちがそれぞれの志(学問に限らず、技術・芸術・スポーツなど)をもって生きていくために、アンビシャスな青少年となるために、どのようなことをやっていったらよいのか、「豊かな心、幅広い視野、それぞれの志を持つたくましい青少年の育成」を基本理念に、家庭・地域・学校・企業などが連携した新たな県民運動として、「青少年アンビシャス運動」が麻生福岡県知事(当時)から提唱されました。

県知事より運動の趣旨説明(2000年(平成12年)2月5日)(105.24 KB)

2 青少年アンビシャス運動のあゆみ

(1)「青少年アンビシャス運動100人委員会」の設置(2000年(平成12年)2月)

青少年アンビシャス運動について中心となって議論を深めていただくため、青少年育成に関する幅広い分野の人々からなる「青少年アンビシャス運動100人委員会」を、2000年(平成12年)2月に設置しました。「青少年アンビシャス運動100人委員会」は、地域部会の意見や提言などについて総合的に議論を深め、専門的見地から分析する「総合部会」(27人)と県下4ブロック(福岡、北九州、筑豊、筑後)それぞれの実情に応じ、青少年アンビシャス運動について協議する「地域部会」(各25名)からなり、集中的に議論しました。

会長江崎玲於奈博士の講演録のダウンロードはこちらから(160.05 KB)

(2)中間報告の提出(2001年(平成13年)2月)

「青少年アンビシャス運動100人委員会」では、県民から寄せられた意見も取り入れながら議論を重ね、2001年(平成13年)2月に、「子どもがアンビシャスになるための12の提案」を核とした青少年アンビシャス運動の具体的取組に関する「中間報告」を麻生福岡県知事(当時)に提出しました。

中間報告のダウンロードはこちらから(347.82 KB)

(3)「青少年アンビシャス運動推進本部」の設置(2001年(平成13年)5月)

「中間報告」の提案に基づいて、青少年アンビシャス運動推進の核となる組織として、産学官約80の団体からなる「青少年アンビシャス運動推進本部」を2001年(平成13年)5月に設置しました。また、青少年アンビシャス運動100人委員会総合部会は「青少年アンビシャス運動委員会」として再編され、引き続き運動について議論されました。

(4)「青少年アンビシャス運動」の始まり(2001年(平成13年)5月)

青少年アンビシャス運動の趣旨に賛同し、運動を実践する団体・グループ・学校・企業・個人・地域が自主的・主体的に参加する方式で運動が始まりました。青少年アンビシャス運動推進本部では、2001年(平成13年)5月から青少年アンビシャス運動に参加する団体の募集を開始しました。また、福岡県でも、県民運動を補完するため、「中間報告」の提案に基づいて、公民館などを活用して地域における子どもの居場所づくりを行う「アンビシャス広場づくり事業」などの取組を開始しました。

(5)「青少年アンビシャス運動合同検討会議」の設置(2006年(平成18年)9月)

運動開始から5年が経過したことから、運動成果を検証し、併せて今後の推進方針について検討するため、「青少年アンビシャス運動合同検討会議」を招集し、「100人委員会」を構成していた「運動委員会」と「地域推進部会」の委員に青少年アンビシャス運動を実践している方々を加えた委員109名で検討を進めました。

(6)「第2期への提言」(2006年(平成18年)11月)

運動が広がってきた2001年(平成13年)からの5年間余りを“第1期”これからの5年間を真の県民運動として地域に根付き、新たな展開を目指すための“第2期”とし、2006年(平成18年)11月15日の会議において第1期の成果報告とともに、第2期運動を新たな展開としてより効果的に推進するための方針について、麻生福岡県知事(当時)に提言しました。

「第2期への提言」のダウンロードはこちらから(1.3 MB)

(7)「青少年アンビシャス運動合同検討会議」の設置(2011年(平成23年)5月)

2001年(平成13年)の運動開始から10年の節目を迎え、青少年アンビシャス運動の運動委員会委員、地域推進部会委員、推進本部推進委員会委員からなる「合同検討会議」及び合同検討会議へ具体的な提言案を提案いただくために有識者・運動実践者等からなる「専門委員会」を設置し、これまでの運動の成果の検証と今後の展開の検討を進めました。

(8)「第3期への提言」(2011年(平成23年)11月)

2011年度(平成23年度)からを“第3期”と位置づけて、普及・拡大から運動のさらなる充実を目指した新たな推進方針について、2011年(平成23年)11月28日に小川福岡県知事に提言しました。

「第3期への提言」のダウンロードはこちらから(5.6 MB)